日本の技術の実態(の一部)
日本の技術の実態(の一部)をご覧頂きたく思います。
ネタはNAS(Network Attached Storage)です。
NASはネットワーク上にあるストレージ(SSD、HDDなど)のことで、現在 Raspberry pi(SoC)と6TB HDD 2台を使ってNASを自作しているのですが、今まで使っていた2TBのNASと性能比較してみたら、ちょっと驚くような結果が出ました。ちなみに2TBのNASは日本では有名で、私は割と安心して使っている日本のメーカーのものです。

(Z:)が今まで使用していた某メーカー製のNASの性能測定結果です。
(X:)が今現在、私が自作しているNASの性能測定結果です。


某メーカー製NAS
測定結果


作成中のNAS
測定結果
某メーカー製のNASは購入当時、転送速度が速いことを謳い文句にしていました。実際シーケンシャルアクセスはreadが106.1(MB/s)でwriteが114.2(MB/s)で、当時としては速かったと思います。ですが、その下のランダムアクセスは…readが2(MB/s)台、writeも10~18(MB/s)くらいと鈍足でした。
※注意:LANの速度は1(Gbps)で有線接続しています。
それに対して現在私が自作しているNASは、シーケンシャルのreadが117.7(MB/s)でwriteが118.5(MB/s)です。その下のランダムアクセスも115(MB/s)前後、一番下のランダムアクセスも18~20(MB/s)くらいです。
私が自作しているNASはHDDが2台で連動して動きます。RAID0という技術を用いています。対して某メーカー製のNASはHDDが1台です。アクセス方法は一般的なものです。
更にもう一つ、某メーカー製の2TBストレージに保存されているファイルサイズと使用しているディスク領域の状態をご覧頂きたいのですが、ファイルの合計サイズが24.3(MB)であるのに対して、ディスク上のサイズが何と!、5.12(GB)になっています!!
購入当時、私はこれを見たときにこのNASを購入したことを少しだけ後悔した記憶があります。もう少しよく調べてから買えばよかったと・・・。なんでこんなに違うかといいますと、このNASは「高速転送」させるために保存サイズを犠牲にしてしまっているんですね。保存サイズを犠牲にすることで、シーケンシャルアクセスをより高速化することが可能になります。ファイルサイズが比較的大きい動画とか音声とかのファイルを多く保存するのであれば、これでも問題ないのですが、ファイルサイズが小さなものをたくさん保存する場合にはこのように無駄がたくさん出てしまいます。もう少し何とかならなかったんでしょうか?と疑問が残ります。
それに対して私が作成しているNASは24.3(MB)に対して、ディスク上のサイズは35.0(MB)です。もちろん若干の無駄はありますが、2倍まではいってませんので悪くない数字と言えます。
もし・・・ですが、市販品として量産&販売する目的で価格を付けるとしたら私が自作した方はかなり高額になると容易に予想できます。対して某メーカー製のNASは購入当時2~3万円程度だったと思います。スペックはもちろんですが、価格もまったく異なる次元のものになります。ですので両者を単純比較はできませんが、それでもアクセス速度が思わず笑ってしまうくらい違いすぎます。【なんだこりゃ!?】って感じです。【技術、技術】とうるさい人、【技術料】と称して高額料金をぼったくっている人に言いたいのですが、日本の技術って比較的有名なメーカー製でも【こんな程度ですよ!】ということです。
さらに言えば、そういう人はスペックが全然違っているにも係わらず高額設定されていると【高い!】と喚き散らして低スペックの低価格設定されたしょぼいモノを【安い!】と称して買わせようとします・・・もちろん自分でも買うんでしょうけど・・・。
・・・ホント、日本のメーカーって技術無いですよね!
・・・ちょっと言い過ぎかもしれませんが、でも日本の実態はこんな感じだと思います。