ミライズ那須塩原に居たときに何人かの人に私が撮影した天体写真を見せたことがありました。興味を持って見てくれた人も居ました。ある人には【後で時間があるときに見せてあげる】とか言っておきながら、見せる間もなくクビになってしまったこともありまして、ここに私が撮影した天体写真を掲載してみようと思い立ちました。

最近、スマート天体望遠鏡(Seestar S50)というものをAmazon.co.jpという通販サイトで購入しました。お手頃価格の8万5千円でした。・・・といっても時給千円にも満たない1日4時間程度の賃金では、生活するのもままならないくらいだと思いますので、とても手が出せる金額ではありません。ですが、このスマート望遠鏡は比較的手軽に天体写真を撮影できる機材だと思いますし、このスマート望遠鏡で天体写真を撮影できないようでは他の方法では無理!と思いますので、興味がありましたら購入して天体写真を撮影してみるのはいかがでしょうか?

スマート天体望遠鏡 Seestar S50 の使い方ですが、望遠鏡本体に付属の三脚を取り付けて、スマートフォンに対応のアプリをインストールしてWiFiで望遠鏡に接続出来れば一応セッティングは完了です。写真の精度(追尾精度)を上げたりするには他にも必要なパーツや手順がでてくるのですが、基本的にはそこまでできれば大丈夫なようです。私もまだ購入して間もないので使い方についてわからない部分も多々ありますのでご容赦ください。セッティングが完了したらあとはスマートフォンから撮影したい天体を選択すれば、天体を自動で導入して撮影まで、すべて自動で行ってくれます。詳しい説明はインターネットで検索すればいろいろ出てくると思いますので、そちらを参考にしてください。

書きながらインターネットを見ていたら、Seestar S30という新しいものがこの春に発売されるらしいです。こっちの方が更にコンパクト・低価格になってます。焦点距離がS50より短くなってアンドロメダ銀河がすっぽりと入るくらいの画角になっているらしいです。レンズが50mm→30mmになっていますがイメージセンサが新型らしいので、その辺をカバーしきれるようです。Seestar S30の販売価格はオープン価格となっているようですが、とりあえず6~7万円くらいみたいです。(2025/01/23時点での情報です)。

Seestar S30はすでに発売されているようです。人気商品みたいですので、(欲しいのであれば)他のショップと比較して少しくらい高値であったとしても直ぐに手に入るのであれば買ってしまった方が良いかもしれませんね(2025/03/09 記)。


以下に、私が撮影した天体写真とレタッチした写真を(少しずつになると思いますが)掲載していこうかな、と思います。

●2025年3月8日AM夜に撮影

●2025年1月25日夜に撮影

●2025年1月23日夜に撮影

■2025年3月8日AM夜に撮影した天体4つです。

2025年3月8日AM夜に撮影した【子持ち銀河】(M51)(左)です。Seestar S50で綺麗に撮影できたので驚きました。私の腕が悪いせいかレタッチしたものよりもそのままの方が綺麗な感じに見えたため、撮影した写真のみを掲載します。右側の2つの写真は以前に私が別の機材で撮影したM51です。カメラのイメージセンサーなどの違いにより写っている範囲が違いますし、少しだけトリミングもしていますのでちょっと違って見えるかもしれません。参考までに記しておきますが今回、Seestar S50で4つの天体を撮影するのにかかった時間(セッティングも含む)は1時間足らずくらいでしたが、以前使っていた機材で撮影しようとした場合にはおそらく一晩中かかるのではないかと思います。違いは天体を導入するのにかかる時間です。Seestar S50は比較的水平な位置にセットしてスマホから撮影したい天体を選択するだけでアッという間に自動導入してくれるのですが、この作業を手作業で行おうとするととんでもなく時間がかかります。すごい時代になったもんだ・・・と思います。

2025年3月8日AM夜に撮影した、残り3つの銀河の写真です。一番左の写真にはM65以外の銀河も写っていますが、M65は中央付近に写っているもの(銀河)です。Seestar S50は自動的に中央に目標の天体を導入してくれます。


■2025年1月25日夜に撮影した天体4つです。

2025年1月25日夜に撮影したオリオン大星雲】(M42)です。オリオン座の下側あたりに位置していて、目の良い人なら肉眼でもボヤッっとした感じに見えるのではないかと思います。

2025年1月25日夜に撮影した散光星雲】(NGC2024)です。

2025年1月25日夜に撮影したバラ星雲】(NGC2237)です。ただ残念ながらバラ星雲が大きすぎて収まり切りませんでした。なので、その下に以前私がデジタルカメラD7500(ニコン)+望遠鏡ED80Sf(Vixen)で撮影し、レタッチした写真も併せて掲載しておきます。

2025年1月25日夜に撮影したエリダヌス座の銀河】(NGC1300)です。写るかどうか分からなかったのですが、やってみたら写りました。


■2025年1月23日夜に初めて撮影した天体1つです。

最初は2025年1月23日夜に撮影した馬頭星雲】(ICI434)と呼ばれている天体です。左側がSeestar S50で撮影した生の写真です。右側が滑らかな感じにレタッチした写真です。撮影に要した時間は写真にも表示されていますがおよそ71分です。